着物を着終わったら
次回着物を気持ち良く着るためには、後片付けが重要なポイントとなります。
覚えてしまうととっても簡単に片付けられるものです。
着物の片付けとお手入れ方法を以下にご紹介します。
着物と長襦袢
1.風を通します。
ハンガーにかけて半日~1日、風を通します。(といっても外に干す必要はありません)
2日以上のハンガー掛けは、正絹の着物の場合は、肩の部分など伸びてしまう原因に。
2.汚れなどをチェックし、たたみます。
着物のたたみ方はコチラから。
3.汗ジミ、汚れが気になる場合
ガード加工してませんか?
着物を誂える際、ガード加工を呉服屋さんはすすめられます。
クリーニングに出す前に、着物や長襦袢、帯などに【ガード加工】のタグが付いていないかご確認ください。
取扱いの加工業者によって様々ですが、お買い求めから5年、10年・・・の 契約期間内なら、プレス加工やシミ抜きを無料で引き受けてくれるようです。
ガード加工をした着物や襦袢をクリーニングに出して、加工が効かなくなるケースも あるようです。
一度ご確認ください。
クリーニングに出されるケースとしては、肌に近い長襦袢の汗ジミなどによるものがほとんどです。
最近は半衿付きでクリーニングしてくれるところもあるようです。
長襦袢を片付ける際は、半衿は取り外し、次回に改めて付け直すことが必須です。
半衿をつけたまま、保管すると次回の着用時に衿周りが黄変なんてことがよくあります。
4.たたんだ後
たたんだ後は文庫に入れてタンスに収納します。
自分の寸法の覚えをメモにして一緒に収納しておくと、次回着付けを依頼されるときの参考になります。
二部式襦袢のお手入れ
二部式襦袢は洗濯機で洗えます。
1.洗濯します。
ネットに入れて、ホームクリーニング用の洗剤でご自宅洗い。
洗濯機は、【手洗いモード】を選びましょう。
2.脱水
脱水はごくごく簡単に、シワを良く伸ばして、影干しします。
3.アイロンがけ。
アイロンをかけます。
4.収納
二部式襦の多くはさらしなどの綿や、袖にはポリエステルなどの合成繊維の素材が多く使われています。
肩が伸びたりしないので、ハンガーがけで収納も可能です。
帯
帯も着物と同じように、ハンガーにかけて汗を飛ばします。
最近は地球温暖化の影響からなのか、帯にもガード加工を施し、汗ジミや汚れに対応してくれるようです。
着物と同様一度ご確認ください。
着付け小物
身に着けた帯揚げ、帯締め、腰ひも、伊達締め等の着付け小物は、椅子の背もたれなどで乾かし、汗を飛ばしましょう。
綺麗にたたんで、次回の装いに備えましょう。
帯締め
帯締めがヨレていると、着姿にも影響を及ぼすものです。
特に気を付けたいのが、帯締めの房の部分です。
ひと手間かけて収納することをおすすめします。
収納の方法としては、房部分をテイッシュで巻き、ゴム留めします。
次回の着物を着るときが楽しみになりますよ。
足袋
ご自宅で洗えます。
一番汚れが目立つのは、足のつま先と、足の裏部分。
固形石鹸を塗りこみ、歯ブラシなどを使ってでブラッシングしながら洗います。
軽く絞って、シワを伸ばして干します。
オシャレ用の足袋は、軽く手でもみ洗い。
すすいで、軽く絞って干します。
■ルーチェ談
着物の汚れよりも襦袢の汗じみが汚れの原因になることが多く、最近は自宅で洗える二部式の襦袢をよく着ます。
着物は、食べ物のしみや、アルコールが付くとお手上げですね。
そんな時は即専門の呉服屋さんに持ち込みます。
それ以外は、一日影干しして、たたんで箪笥に収納します。
桐箪笥は防虫剤不要です。
香材で作った匂い袋の成分にもハッカなど防虫に効くとされる成分満載です。
お香などの香材を箪笥に忍ばせる際は、直接着物に接触しないように、袋などに入れて保存しましょう。
丸洗いのすすめ
長らく着物を着ていて、見た目は汚れていないようでも時には丸洗いをオススメします。
目に見えないチリや埃などの汚れも一皮むけたように、軽やかなにお召し物に蘇ります。
呉服屋さんの丸洗い特売日は要チェック。
インターネットなどでも、丸洗いとプレス加工を施して、しつけまでかけて配送してくれる呉服屋さんもたくさんあります。
特売日は要チェックですね。