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ルーチェの着物ごよみ

2019年6月「レ・ミゼラブル」とモダンな結城縮

梅雨の晴れ間、久しぶりの名古屋遊びです。
この日のメインは、老舗劇場でもある文化発信拠点のひとつ「御園座」で
上演中のミュージカル「レ・ミゼラブル」の観劇です。

老朽化による建て替えから1年が過ぎ、新生御園座へは「着物で行こう」
と一人約束をしていたのですが、ようやく足を運ぶことが叶い、
単衣の季節に相応しい結城縮で足取りも軽やかです。

 

生成りに曲り斜線と絣が施されたモダン着物 
名前は「清流の風」都会的な洒落た一枚にしたく
柄を少し斜めにずらしながら仕立てました。


弾力のある結城縮の緯糸

緯糸に特殊な加工で強く撚りをかけた真綿糸を反物に織り、撚りをかけるために施した糊を、
落とすことにより撚りが戻って、凹凸のシボとなりその風合いはふわっとまろやか。
着ていることを忘れるくらいの軽さと身体への馴染み感が独特です。
着物の残り切れで緯糸を探ると、相当な弾力があります。目に見えない技術と手仕事の賜物です。


洋服感覚な帯や着付けの小物たち

オープンハートの名古屋帯

帯揚げと帯締め
薄浅葱色の帯締めでアクセント
梟のブローチは帯留め金具が出回るようになり、
帯留めの枠を超えて、着物で楽しめるようになりました。

鎌倉彫の草履とお揃いのバッグ


「レ・ミゼラブル」 

フランス革命後の民衆の暴動と貧困、パンを盗んだ罪で脱獄を繰り返しのべ19年もの間投獄されていたジャン・ヴァルジャンの心の荒み。
長編物語をどのように舞台で表現するのかの醍醐味と、キャストの悪人テナルディエを演ずる斎藤司さんの演技も見応えタップリ。
御園座の座席も広く、快適な観劇となりました。


 

夏を目の前に楽しむ単衣の季節を大切にしたいものです。

おともは
・結城縮 曲り斜線 「清流の風」
・オープンハート柄の名古屋帯
・帯揚げ:生成りに麻の葉地模様と朱の飛び柄
・帯締め:薄浅葱色の細平唐組 帯締め
・帯留め:梟ブローチ
・草履:鎌倉彫の下駄とお揃いの巾着バック
・ルーチェのお着楽襦袢

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