銀ネズのギンガムチェックの小千谷縮と百合の蕾が咲き並ぶ絽綴れの名古屋帯を装いました。
帯板を使わず、自分の体の骨格に合わせた帯の巻き方や着物の着方をするようになり、1年が過ぎようとしています。
まだまだ実験の日々ですが、着物を着る毎にその着心地は日に日に良くなり、身体が喜んでいるのがわかるよう。
この着方を一人でも多くの着物ファンにお届けする日も近いのではと、胸を躍らせています。
ラクな着付けは心の滋養
着付けが簡単になると夏の着物も積極的に楽しめ、行動範囲もおのずと広がり、いろんな挑戦をしたくなります。
この日は、北陸自動車道をおよそ3時間。
自らの運転で北陸へ。
大好きな女優と演出家でもある俳優との二人芝居がこの地で在るのを知り、日本海側へのミニ旅行気分です。
気温36度の富山市、海風が漂い、着物の裾をゆらゆらと。
ふっくらとしたその着心地は、軽やかで爽快。
夏は内も外も「縮」と決めています。
汗をかかない装いを心がけるより、汗を掻いても平気な装いをすることを選び、試行錯誤。
あれこれ試すうちに、着心地は軽くやはり天然素材のもの。
自宅でメンテナンス可能なもの。
風通しがよく、汗も着ながら乾かしてくれ、いつも涼やかな心地で過ごせる和服。
私の身体に馴染む素材は、「縮」。
これにに限るとなりました。
インナーもしかり。
この日は縮の中でも、しぼが凹凸くっきりの小千谷縮。
腰上まで施された麻の居敷当だから、下着が透けて見える心配がまるでなく、着物のよれ防止にもなります。
襟裏も縮素材。
襟元がふっくら。
インナーも縮素材にこだわり、襦袢とインナーを兼ね備えたウソツキ襦袢とブルマー型や、裾除けを創作。
縮だから汗の対策もよくやってくれ、着終わったら、洗濯ネットでドライ洗い。
乾きも早い。
腰紐などの夏の着付け小物もネット洗いができる天然素材がおススメ。
毎回さっぱりとした夏の装い。
暑さを忘れる粋の極みの美しさですね。
夏の小物は季節を問わず兼用
夏絽の帯揚げでサッパリと。
帯締めは時期を問わず締め感がしっかりしたものを用います。
涼し気なガラス玉のかんざし
おともは
・ギンガムチェックの小千谷縮
・百合間道の絽綴れ名古屋帯
・玉子色の夏絽帯揚げ
・紅白リバーシブルの平組帯締め
・麻の草履