新たな観覧船が登場
岐阜の夏の風物詩といえば、1300年を超える歴史の「ぎふ長良川の鵜飼」
今年の5月から運航開始となった新装した観覧船の乗船に恵まれました。
「闇の中に光る青白い月の光」岐阜市を代表する加藤東一氏が描いた「総絡み」の色彩から命名したという、鵜飼い船「白月」。
久しぶりの鵜飼いは正座からソファに代わり、ラグジュアリーな世界へ。
心躍ります。
日も暮れ、秋風が爽やかなころ、「白月」に乗船、鵜舟が走りだしました。
天気はこのところ連日雨、鵜飼いの当日も台風の接近でなんとも悩ましいお天気。
長良川も増水しているし、この様子ではまたの機会までおあずけかな、と半分諦めムードで当日を迎えると、
当日は、朝から雨粒一つ落ちない晴天日和。
見上げると、くっきりとしたライトアップの岐阜城。
仲秋の夜空に映えます。
至極のお料理とお酒に舌鼓。
爽やかな川風がそよぎ気分も絶好調
辺りは闇に包まれ、鵜飼いの時間が始まります。
幻想的な漁火をたよりに、18羽の鵜が魚を捕まえます。
鵜船一隻と並走して川を下りながら鵜飼いを観覧する「狩り下り」
鵜船が順次川を下り、鵜飼いの様子を停泊した観覧船から見る「付け見せ」
フイナーレは鵜船が川幅いっぱいに横一列になり、一斉に鮎を浅瀬に追い込む「総がらみ」
鵜匠と鵜
鵜飼いは、鵜匠が鵜をあやつり魚を捕まえる漁法。
鵜の首を縄で締める加減が肝心。
鵜匠と鵜の信頼関係があってこその漁法である事を知り、胸が熱くなりました。
結城縮と功雅織の名古屋帯
9月になると、日中は汗ばむ陽気でも朝晩は涼しく秋の気配。
この日は結城の縮を着ました。
ふんわり柔らかく身体にもたつくようなゴワゴワ感も無く良い着心地。
功雅織の横段の七宝柄と青緑の色合いが清流長良川とコラボ。
たくさんの出会いがあり、いろんな機会に恵まれるたびに感謝の気持ちと助け助け合うのが「人」なのだと
シミジミ感じる鵜飼いがここにありました。
鵜飼い待合処でパチリ
お供は
・結城縮「思慮」
・功雅織名古屋帯
・伊羅保色の縮緬帯揚げ
・紅白の帯締め
・溜塗扇子桔梗柄
・ルーチェのお着楽襦袢