2月の佳き日に着る着物
 
 1月は梅
 2月は馬酔木(あせび)
 3月は桜
 4月は柳・・・・
自分流に決めている、着物柄の流儀
 先日、知人の結婚式に招かれ、この月は迷いもなく
 馬酔木の訪問着で列席しました。
 馬酔木の花は、2月~5月まで鈴なりのふっくら蕾の
 花を咲かせ、花が終わると朱色や緑色の葉で
 1年を通じて楽しませてくれる樹木。
 馬酔木はモダンガール
 
 寒さに耐えしのび、静かに咲く花も
 外国では、「スカーレット・オハラ」、「パッション」などと名付けられ、優雅かつ豪華な花の地位を誇っているようです。
 この訪問着を手にするまで正直なところ、馬酔木を知りませんでした。
 ラン科の洋花かな?と気楽だったのが、
作家さんの共箱には、
 金茶地洋花
 万葉集 「あせび」 春に咲く花
と記されてました。
 金茶とも鶯色とも見える地色に映える白色の洋花の先に
 可憐に咲く馬酔木。大胆な着物柄です。
 堅苦しくない絵柄の伸びやかさと優雅さに心を奪われ
 手放せない1枚となりました。
 日にちが短い2月。
 来年もこの日が待ち遠しいかな 春の気配です。
 おともは
 ・「あせび」訪問着
 ・唐草の唐織袋帯
 ・帯揚げ、帯締め(正装用)
 ・末廣



