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ルーチェの着物ごよみ

2020年9月捨てないけど見向きもしない衣

20年来の着物と帯

9月も末になると
ヒンヤリ寒いくらいの朝を迎えながら、衣替えを気にかけながら、
衣替えの世界の無い、息子の行動を思い出した。

少し前、2年ぶりに家に帰ってきた息子の荷物は、
スーツケース一つと大き目なリュックのみ。

その中身の7割は厚手のジャケットとジーンズ。
脇に少しのお土産くらい。
2年ぶりなのに、なんて荷物の少ない事で・・・、
どんな暮らしをしていたのかその時は想像もできなかった。

着るものは、ワンシーズンで処分。
先日、「そろそろ寒くなるから、夏物は着倒して処分し、冬物を買うんだ」
と何気ない息子のポツリ言

なるほど、そういうことか
ジャケットやジーンズ以外は全て捨てるそうだ。
お気に入りも、思い入れも何も服には無いらしい。

いつからそのスタイルになったかは不明だけれど、
そういえば亡くなった実母もそうだった。

お洒落でハイセンスな母の部屋は洋服で溢れかえり、いつも流行の先端ブランドものばかり。
形見分けには、親戚一同の女子で一切合切分け合うことができた。
その時、やはりひと昔前の古い形の洋服が無かった。
とても不思議だったのだけれど、息子の行動を見て合点した。
母も、古い洋服は捨てていたのだ。
肩パットスタイル、ヒョウ柄・・・

これは血筋か?

いえいえ、私は真逆
気に入った服は、大切に着ている。
最も寿命が長いものは、中学生の時に母に買ってもらったデザイナーズブランドのセーター。
人生の半分以上のつきあい。

20年、30年以上前に誂えた着物にしても好んで手を通している。

着物がよそ行きになった現代

しつけがついたまま箪笥の置き物に化した着物が良いのか
着倒してワンシーズンの衣が理想なのか

生前母に聞いてみたことがある

ワタシ:「アンチ着物派?」
母:「何をおっしゃる。目が肥えてるから手を出さないだけ」

ヤハリ
家計とにらめっこ。
洋服で折り合いを付けていたのだ。

今日も私は着物を着る。
大切な時は和服に限る。
ますます洋服の種類が減っていき、お気に入りを大切に着る。

琉球絣の紬は単衣に仕立て直したのが、4年前
温暖化の昨今、単衣着物は重宝する。
20年着たからこの先20年も着ようと思う。
着物大好き、ありがとう

背ぶせ仕立てがキレイな仕上がり

お供は
・琉球絣の越後紬
・秋草に月の紬名古屋帯(ラベンダー色)
・白地に小豆色縞柄の帯揚げ
・白と苅安色の平組帯締め
・お着楽襦袢

-ルーチェの着物ごよみ