ルーチェの着物ごよみ

2022年5月「青楓と郡上八幡」

瑞々しい青葉の季節となりました。ここ数日、日中は30度を超える真夏日に、風鈴の音が涼やかな心の憩いをもたらしてくれる郡上に足を運びました。

水とおどりの城下町郡上八幡

高速道路の開通により、自宅から車で1時間。ちょっとそこまで気分で行けるご近所さんになりました。
ゆっくり見て回るのはおそらく10年ぶり。
雨上がりの吉田川はまるでクリスタルのように透き通った水しぶきと流水。あまりの美しさに心が洗われる様です。
町の佇まいもしかり。
下町の玄関先はゴミ一つなく、軒先には剪定整う盆栽や紅葉の鉢植えや花の寄せ植えなど、家々のお好みで豊かにアレンジ。
見て回るのがこんなに楽しく、興味深い所があっただろうか。
素敵なところだとシミジミ感じました。


宗祇水


いがわ小径

宗祇水やいがわ小径は生活の拠点。人が集まり衣食住の要を担い、コミュニケーションの場。
人と水が共存する風景が源にあると改めて思いました。
ますます好きな場所になりました。

青楓の帯

お太鼓の中央に大きな楓の青葉、それを囲むように銀糸で小さな楓の葉が無数に織りだされており、凛とした美しさと印象深いアンティークの名古屋帯。
塩沢の単衣着と合わせて着てみると、軽くてシャリ感があり、足さばきの「シャリ、シャリ」の音はまさしく夏の装いの証。
「初夏になった」と大胆かつ大股に闊歩。季節を装いで感じる醍醐味がここにあります。

醍醐味と言えば、日本3大盆踊りとして有名な「郡上おどり」が3年ぶりに開催。
今年こそ徹夜踊りに出かけましょうか。
また一つ楽しみがふえました。

 お供は
・塩沢紬の単衣
・紺色の青楓刺繍の名古屋帯
・青色にうさぎのちりめん帯揚げ
・灰汁色の三部紐とパールの帯留
・ルーチェのお着楽襦袢

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