みなさんこんにちは。きものルーチェの児島満里子です。
すっかりブログの更新がおそくなってしまいました。
というのも、我が家の一角に、撮影スタジオを作る事となり、先月から改装工事がはじまり、出張着付け以外の業務が停止状態だったのです。
撮影スタジオは、10畳ほどの三角屋根。こじんまりとしたスペースですが、日当たりが良く、主に自然光で撮るスペースとして利用します。
気軽に撮影ができる場所としてお客様に喜んでいただけたらと、今からワクワク!
間もなく実際の撮影もはじまりますよ。
さて、着物DEアートメイク
4月と5月の撮影内容をお届けします。
4月『シンデレラ』
皆様もご存じの通り、ガラスの靴で舞踏会に行くシンデレラ。
装いはもちろんフワフワのドレス。基調色は青や水色。
ドレスをどのように着物で表現するか、正直悩みましたが、以前から”こんなのあったら着てみたい”が蘇り、実際に形にしてみました。
シースルーの衿元とチュールの着物ドレス
衿から胸にかけて、透け感のある装いはまるで、社交ダンスやフィギュアスケートのコスチューム。
着物で再現してみたいの思いを実現。肩紐や下着の線がまるで見えない着方はルーチェの秘策。
苦労の甲斐あって、上手く出来上がりました。
チュールのドレスは、何十二も生地を重ね、ボリュームを持たせました。
巻きタイプの形状で着物風ドレスです。
灰被りのシンデレラもエプロン風の着物型衣装。
因みにメイクは、顔は注目度が最も高い、ガラスメイク。
異次元な空気が漂います。
5月『POP』
軽快でプチプチってはじける感がたまらない!sporty & POPな装い
動きやすさと軽やかは、スポーツ用のニット生地はお手の物。
「暑い」「苦しい」「歩きづらい」の着物のイメージから、『軽い』『可動性』を最大化し、身も心も 縛られない自由 をピンク・イエロー・ホワイトの3種類の生地をトライアングル(三角形)にカットしてパッチワークのように組み合わせ、縫製しました。
衣装のポイントは
軽やかさと涼しさにこだわった三角の両袖。本来の袖の振りにサヨナラ。
身頃の合わせは和風に着物スタイル、洋風にドレススタイルと2種類の着方を楽しむ工夫をしました。
三角の布の組み合わせに一苦労しましたが、着姿はまずまずと自画自賛
のびのびとした自由さと、手足の長い美少女達に良く似合う新感覚なKIMONO という衣の誕生です
「着物の世界を変える」をコンセプトにちょっと変わった装いを作るようになり、半年が過ぎました。
着物本来の素材と形状からかけ離れた新しい衣は、ことのほか人を楽しませ、
着難さを微塵も感じさせることなく、軽快さと躍動感に溢れ、作り手も楽しくて仕方ない。が正直なところ。
さて次月はどんな着物DEアートメイクになるのかな。
皆様お楽しみになさってください。