あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
平成最後の新年は岩手県盛岡で迎えました。
朝晩は氷点下の東北の地も、
お正月三が日は穏やかで比較的暖か。
招いてくれた友の自宅から一望の岩手山。
別名 巌鷲山(がんじゅさん)
雪解けの岩手山の左右の山のすそ野の景色が、
羽根を広げた鷲の姿に似ていることから、
そう呼び名が付いたそうです。
春入千林処々鶯
新春に相応しい茶室の設えに、胸も高まる初釜
鶯が赤い実を愛でる花器を眺めながら思わずほくそ笑み。
亭主の心からのおもてなしをいただきながら
楽しいお茶事のはじまりです。
紅白のしめの白玉団子白みそ仕立て
久々のお茶事にぎこちない所作も、ホッと一息
雲取りと松竹梅の付け下げ
良いことが起こる前兆として古くから用いられた雲の文様
雲取りは「柄の枠」ともいえるでしょうが、雲の色にぼかしを入れ、
その中でも黄金に染め上げ、金箔を散らした付け下げです。
ポイントとなる松竹梅は、今も変わらず美しく、そして新鮮な色合いが
新しくも感じられ、当時お世話になった呉服商のこだわりを
思い返しながら嬉しさいっぱいに装いました。
唐草の袋帯
締めやすく、どんな色目の着物にも合わせやすく重宝な袋帯
梅型の髪飾りも松に見立て付けました。
新年早々のお茶事と東北の冬の味覚に大満足、生涯の良き思い出となりました。
思い出の一助となるのが和服。
次は何を着て出かけようかな。
年齢を重ねるごとに、明るい色を好んで装うようになった感
好きな着物を好きなように今年も装い楽しみます。
おともは
・黄金の雲取り付け下げ
・薄緑のツタ柄袋帯
・桃色梅柄と抹茶の帯揚げ
・黄緑と白の平帯締め