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ルーチェの着物ごよみ

2020年3月仕立て直しで蘇るは、片身替わり風着物

新型ウイルスの感染拡大を受けて、こちらの小中高も3月2日から春休みまで休校となりました。
突然のお達しで世の中混乱続きですが、考えようによっては、皆様それぞれの時間の使い方などを見直すチャンスかもしれない。
おひとり時間の愉しみ。そう解釈しています。

一歩外に出ると、いろいろ面倒もあるから、極力外出は避け、自宅に引きこもり、気になっていた箪笥の中身の整理に時間を費やす日々。


好きだけど、着にくい着物

それはまるで、木漏れ日が降り注ぐ林の様子を愛でるような、なんとも、不思議で魅力的な作品ともいうべき着物。
一目ぼれで買い求めた一枚の小紋。

小紋の仕立ての醍醐味は柄合わせ。
どの位置にどの柄を持ってくるか。
粋に仕立てるのか、落ち着いた仕立てなのかは、和裁士や着る人次第で変わるもの。

背が高い私は、やはり粋好み。それはまるで別々の着物2枚を左右に分割して仕立てたような、「片身替わり風」に仕立てました。

喜び勇んで着てみると、着物の醸し出す柄の風情や姿が現しきれていないではないか。
折角の着物がなぜ?

理由のひとつに体型がありました。
華奢な体格で柄が背中心ではおさまらずに右に流れてしまいます。

ああ、残念。
大好きな着物もこうなると、箪笥の奥に眠るだけ。


思い切った寸法取りの仕立て直し

「ここ切ってしまいますが、いいですね」
「くりこし、こんなになりますよ」
布を切ってしまったら最後、継ぎ足しはできません。
そのままにしていたところで、着物を着る事も無い。

「切って仕立て直してください」
ドキドキしながら大切な着物を預けました。
この斬新な仕立てをする職人さんは、他には見つからないという、その道では名の知れた技工士に、寸法を取ってもらい仕立て直しを依頼したのが、3年前。

袖幅より、身頃が細いのが私の寸法

五十肩で思うように着物を着る事が出来なくなり、ますます箪笥の肥やし状態だったのが、このたびの箪笥の整理のおかげと、回復に向かう肩の具合もみながら、新装 着てみる事にしたのです。


お着楽襦袢とのコラボ

あんなに着にくかった、片身替わり風の小紋が、お着楽襦袢で、背中心を確認し、上前もバチっときまり、サラサラと流れるように着付けが出来ました。
およそ15分で余裕の着付け。


片身替わりが活きる後ろ姿

背中心もバッチリ決まり、気持ちいい着姿になりました。
ようやく思うような着姿と着付けができるようになり、お着楽襦袢の成果がここでも多いに力となってくれています。

お太鼓もいい具合の位置におさまりました。


へんてこな陽気に、近くの桜が満開。

ひっそりとお節句も楽しむひととき。

おひとりの時間。
おきざりにしていた大切なものを、思い出し密かに育んでいます。

おともは
・染めレリーフ小紋 嵯峨野
・錦楽葵平天袋帯
・水色の帯揚げ
・江戸紫と金糸の平組帯締め
・溜塗扇子
・ルーチェのお着楽襦袢

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