金木犀の香が漂うこの季節。
汗ばむ陽気もどこへやら。
朝夕の涼しさから、着物選びも躊躇はご無用
心置きなく着物を楽しむ季節の到来ですね。
思い出深い形見の着物
神無月になったら、袖を通そうと
心待ちにしていた、古琉球柄の小紋
葡萄鼠の地色が珍しく、生地の重厚さも手伝って
よそ行き感覚の着心地が、女性らしさを醸し出すのは
丹後ちりめんならでは。
亡母の好きな着物でした。
半襟は白地にすることで、顔色の発色も良く、
着物姿もより一層引き立ちますね。
丈の短い着物だから腰ひもが肝心
身長差が8センチと、形見の着物はどれも丈が短め
腰骨の位置と、舟底型になるおはしょりの出具合を
気に掛けながらの着付けをします。
補正も腰回りは極々少なめに。
スカーフの出番
紺色の帯揚げの代わりに
スカーフを代用してみました。
大判だから、十分役目を果たしてくれます。
洋服にとどまらず
着物のアクセントとして大活躍ですね。
小紋は遊び感覚で装うのがルーチェ流
色使いは勿論のこと、洋服の小物も思いつくままに
使いまわします。
気負わず着物をもっと楽しみたいものです。
おともは
・葡萄鼠の古琉球小紋
・伊羅保色に花柄の名古屋帯
・紺色のスカーフ(帯揚げとして)
・鳥の子色の三部紐
・やもりの帯留め